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紀元前49〜27年

カエサル暗殺で共和政は戻ったか

元老院、軍隊、貨幣から共和政の危機をたどる。

動かしてわかる歴史

共和政の名前が残っても、権力は変わる

元老院があれば、全ての住民が政治に参加できる?

元老院で話し合う人々と公職を担う人々。正式な参加から除かれた住民も場外にいる。
01公職と元老院
元老院公職参加を限られた住民

複数の役割があっても、参加者は限られる。

元老院と複数の公職

共和政には元老院や公職があった。一方、女性など正式な政治参加から除外された人々もいた。制度があることと、全住民に権利があることは違う。

図解の根拠と見方

工程や制度を説明するためのイメージです。人物・建物・配置は実物の復元ではありません。断面や別枠の場面は、見えない部分や別の場所を説明しています。

ローマ共和政 ↗古代ローマへの入門 ↗

公職と元老院

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元老院で話し合う人々と公職を担う人々。正式な参加から除かれた住民も場外にいる。

元老院で話し合う人々と公職を担う人々。正式な参加から除かれた住民も場外にいる。

共和政が抱えた領域と格差

王を置かず、公職と元老院で政治を行う共和政が、地中海の広い領域を治めるようになった。属州と富が増えるほど、軍と資源を握る有力者の競争も強まる。カエサルの権力集中は、こうした拡大の後に起きた。

負債と公有地の配分に不満をもつ平民は、自分たちの集会と役職を求めた。紀元前287年までの身分闘争で、有力な平民は貴族と政治の地位を共有するようになった。これはカエサルの時代より200年以上前の変化だ。貴族と平民上層を含む支配層が、その後の領域拡大の中で共和政を担った。

軍と公職を集めたカエサル

独裁官はローマの公職だったが、カエサルの「終身」という称号は、任期と権力の分担を重んじる共和政で反発を招いた。暗殺者は貨幣に自由の帽子、二本の短剣、3月15日を示す文字を載せた。これは事件の正当化であり、制度が安定して回復した証明ではない。

暗殺後も続いた内戦と新しい統治

カエサルの死後も内戦は続き、オクタウィアヌス側が紀元前31年のアクティウムで勝った。前27年にアウグストゥスの称号と重要属州を治める権限を得る。元老院や公職は残ったが、権力は一人に集中した。都市への物資供給や公共事業も支配を支えた。

前後の流れ

  1. 紀元前509年

    伝統的な共和政成立年。

  2. 紀元前287年

    身分闘争を経て平民上層が政治的平等を獲得。

  3. 紀元前44年3月15日

    カエサル暗殺。

  4. 紀元前31年

    アクティウムの海戦。

  5. 紀元前27年

    オクタウィアヌスがアウグストゥスの称号を得る。

言葉の意味

元老院
ローマの政治に関わる有力者の会議体。
終身独裁官
カエサルが得た期限を限らない独裁官の地位。
正当化
行為を正しいと示す説明や表現。

史料から分かること

複数の公職があることは権力分担の制度を示す。しかし住民全員の参加を意味せず、奴隷制を伴う社会として制度の範囲を考える。

共和政の社会と領域拡大、権力争い。 終身独裁官、暗殺を記念する貨幣、内戦とアウグストゥス。

史料だけでは分からないこと

政治資格と居住人口は同じではない。

将軍の支持者と軍隊は政治の力になった。公職の名だけを読まず、命令が誰に届き誰が軍を動かせるかを考えると危機の仕組みが見える。

共和政の社会と領域拡大、権力争い。 終身独裁官、暗殺を記念する貨幣、内戦とアウグストゥス。

史料だけでは分からないこと

制度の名だけでは実際の権力を説明しない。

理解を確かめる

答えを選ぶと解説が表示されます。本文や資料を読み返しながら考えてみよう。

1. 暗殺を称える貨幣に「自由」の象徴がある。何が分かる?
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参考資料

  1. ローマ共和政The Metropolitan Museum of Art

    共和政の社会と領域拡大、権力争い。

  2. 古代ローマ入門British Museum

    終身独裁官、暗殺を記念する貨幣、内戦とアウグストゥス。

  3. アウグストゥスの統治と都市The Metropolitan Museum of Art

    神殿、儀礼、美術の支援と水・食料の供給、公共施設。

  4. 公職とアウグストゥスの権限The Open University

    カエサルの執政官・独裁官の権限と、27年の属州統治の権限。検索索引で該当箇所を確認。