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紀元前5〜4世紀

アテネの民主政と広場

政治と買い物が近くにあった都市。参加できた人と、できなかった人を確かめる。

広場と民会を使い分ける

アテネに住んで働いていても、民会で決める資格があるとは限らなかった。男性市民は戦争や同盟を討議したが、女性、在留外国人、奴隷にされた人々は同じ政治資格をもたない。町を支える多くの人が、政治の決定からは除かれていた。

民会は戦争と和平、他都市との同盟、使節の派遣を決め、軍事指導者と財政担当者の選任にも関わった。買い物のために人が集まる市場とは、決定できる内容が違う。他都市との関係から政治の担当者まで、市民が共同で判断していた。

討議と裁判を動かす仕組み

政治は演説だけでは動かない。陪審員札や投票用具は、担当者を決め、判断を集める手続きを伝える。商業や公的な仕事が集まるアゴラと民会では役割が異なり、市民権を得るためにも規則があった。

紀元前451年以後の市民権の規定では、両親の資格も重要になった。都市で働き税を負担することだけでは、決定に加わる資格にはならない。住民、市民、民会に出席する人は、同じ範囲ではなかった。政治を行う仕組みには、その入口を定める規則も含まれる。

参加の広がりと除外

市民権があっても、農村から集会へ行くには時間と費用がかかり、遠征中は出席できない。民主政復活後の紀元前403年以降には出席手当が導入された。参加する資格だけでなく、実際に集会へ出られる生活の条件を整えることも課題だった。

前後の流れ

  1. 紀元前451年

    市民権の資格で両親の市民資格を重視する規定。

  2. 紀元前403年以後

    民主政復活後、民会の出席手当が導入される。

  3. 1931年

    アメリカ古典学研究所によるアゴラ発掘が始まる。

言葉の意味

アゴラ
政治・司法・商業が交わる都市の広場。
民会
資格をもつ市民が都市の問題を決める会議。
在留外国人
都市に住んでも男性市民と同じ政治資格をもたない人。

史料から分かること

住民全員が投票したのではない。

民会参加資格の解説に除外が示される。

史料だけでは分からないこと

女性の社会活動すべてがなかったという意味ではない。

理解を確かめる

答えを選ぶと解説が表示されます。本文や資料を読み返しながら考えてみよう。

1. 市民権はあるが遠い農村から民会へ行けない。この例が示す課題は?

参考資料

  1. Athenian AgoraAmerican School of Classical Studies at Athens

    政治・司法・商業の中心だったアゴラと発掘資料。

  2. The Assembly of CitizensFoundation of the Hellenic World

    民会参加の資格と、女性・在留外国人・奴隷にされた人の除外。

  3. アゴラ発掘の資料American School of Classical Studies at Athens

    1931年からの発掘、公的文書、計量基準、陪審員札・投票用具、家庭の土器。