ショナの地域に築かれた都市
内陸の町から外国の陶磁器が出たら、その町も外国人が造ったのだろうか。グレート・ジンバブエの過去の説明には、そんな飛躍があった。地域の建材、住居、工芸を調べると、ショナの文化につながる社会が築いた都市が見えてくる。
丘の地区、大囲壁、谷の囲壁が都市の主な区域をなす。石の壁の内側には土の建物の床も残り、全てを石だけで作った町ではなかった。大囲壁には厚い基部から上へ細くなる壁と、円すい形の塔がある。残された床や壁の配置から、住居と公的な場所がどう分かれていたかを調べられる。
石積みと多様な仕事
壁はモルタルを使わず、加工した花崗岩を積んで造られた。家畜の骨、土器、織物の重り、金属製品は、農牧と加工の仕事を伝える。海へ金や象牙を売るだけでは都市の暮らしは続かない。地域で食べる物と道具を作る仕事が、外との交易も支えていた。
海につながる内陸の中心地
輸入陶磁器とガラスのビーズは、内陸を沿岸へつなぐ運搬の跡だ。一方、柱の上に置かれた石鹸石の鳥像は、人と鳥の特徴を組み合わせ、地域の象徴の世界を示す。交易品に加えて地域の造形を見ると、人々が大切にした象徴も浮かび上がる。
前後の流れ
- 11世紀頃
主要な発展期が始まる。
- 15世紀頃
主要な繁栄期の後半。
- 1986年
世界遺産登録。
言葉の意味
- 乾式石積み
- モルタルを使わず石を積む技術。
- 花こう岩
- 地域で建築に利用された岩石。
- 交易品
- 交換を通して他地域から届く品。
史料から分かること
花こう岩の壁は、石の加工と積み方で形を保つ。地元の材料を選ぶ技術と運ぶ人の労働を含めて見ると、都市を地域の仕事として読める。
11〜15世紀の石造都市、ショナの文化、輸入陶磁器と交易。 地元の石を使う建築、農業・手工業・インド洋交易。
史料だけでは分からないこと
壁のすべての作業担当者までは特定できない。
輸入陶磁器は外との接点だが、食料生産や金属加工も都市に必要だった。外来品だけで経済を説明すると住民の仕事が抜け落ちる。
11〜15世紀の石造都市、ショナの文化、輸入陶磁器と交易。 地元の石を使う建築、農業・手工業・インド洋交易。
史料だけでは分からないこと
遠方の品は全員が遠方へ旅した証拠ではない。
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参考資料
- Great Zimbabwe National MonumentUNESCO World Heritage Centre
11〜15世紀の石造都市、ショナの文化、輸入陶磁器と交易。
- Great ZimbabweThe Metropolitan Museum of Art
地元の石を使う建築、農業・手工業・インド洋交易。
