
蝋の形を金属へ
完成品を取り出すと、同じ型でもう一つ作れる?

蝋の模型粘土の型
蝋の形が、粘土の中に包まれる。
最初は蝋の原型
蝋に細部を刻み、その外側を粘土で包む。内側の細かい粘土は形を写し、外側の層は型を支える。断面を見ると、蝋の模型が粘土に包まれる仕組みが分かる。
宮廷と専門職人の関係
新しい王オバは、先王を記憶するための作品を宮廷の職人に求めた。頭部像や飾り板は、飾りであるだけでなく、王の継承と儀礼に使う品だった。誰が大きく表されるかにも、宮廷の地位が反映される。
蝋型鋳造で記憶を形にする
蝋の原型を型で包み、蝋を溶かして空洞にし、金属を流す。冷えた型を壊し、余分な金属を除いて磨くのが蝋型鋳造だ。原型と型は一度で失われる。「ブロンズ」と呼ばれる作品にも、銅と亜鉛の合金である真鍮が多い。象牙の品は別の材料と工程を用いる。
王国から美術館まで
1897年のイギリス軍による略奪は、宮廷で使っていた品を国外へ移した。後に博物館が寄贈で受け取ったとしても、それ以前の移動が穏やかな売買だったことにはならない。制作の技術と、持ち出された経緯の両方が作品の歴史に含まれる。
前後の流れ
- 16世紀以降
宮廷の造形が制作される。
- 1897年
イギリス軍による征服と略奪。
- 1914年
新たなオバが即位。
言葉の意味
- オバ
- ベニン王国の王の称号。
- 蝋型鋳造
- 蝋で形を作り鋳型へ金属を流す鋳造技術。
- 来歴
- 作品の制作・所蔵・移動の記録。
史料から分かること
地名の似た現在のベナン共和国と歴史上の王国は同一ではない。場所の整理は、作品を作った社会を誤って紹介しないためにも必要になる。
宮廷職人、材料、儀礼、1897年の征服と略奪。 蝋型鋳造、制作の年代幅、1897年の入手と略奪の来歴。
史料だけでは分からないこと
現在の国名だけでは歴史上の王国を特定できない。
蝋型鋳造では形を作る段階と金属を流す段階がある。鋳物の技術を見ると、王の注文を支えた専門職人の仕事に目を向けられる。
宮廷職人、材料、儀礼、1897年の征服と略奪。 蝋型鋳造、制作の年代幅、1897年の入手と略奪の来歴。
史料だけでは分からないこと
所蔵館の記録も収集側の立場で読む。
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