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歴史漫画

本能寺 — 夜明けの灯

頼まれた箱を届けるはずだった。夜明けの京都で、さよは迷子の手を取る。

さよ・仁たち町人と、現代の案内役・会話は創作です。事件の経過は末尾の資料をもとに描いています。建物や戦場は、当時の姿を厳密に復元したものではありません。 史実と出典を読む

目次
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28ページ・全編無料

本編1 / 28頼まれた箱

頼まれた箱

1 / 28 · 頼まれた箱
この箱、明日の朝まで? 直して届ける。頼まれた仕事だ。 私に任せて。
2 / 28 · 頼まれた箱
ふたが、うまく閉まらない。 焦るな。どこが当たってる? ここ。角が少し高い。 そこを直してみろ。
3 / 28 · 頼まれた箱
閉まった! 今度は、開けてみろ。 ……あ。固い。 使う人は、毎日開けるんだぞ。
4 / 28 · 頼まれた箱
これなら、片手で開けられる。 よし。夜明けに届けてくれ。 寺の近くの店だね。 明るくなるまで、少し休め。

夜明け前

5 / 28 · 夜明け前
夜明け前の京都。さよが職人の仁から油皿の灯りを借り、届け物を抱えて店を出る。
6 / 28 · 夜明け前
足音を聞いたさよが路地に身を寄せる。武装した兵が本能寺の門へ向かう。

逃げ道

7 / 28 · 逃げ道
本能寺から煙が上がる。逃げる町人に混じって、子どもが逆方向へ走ろうとする。
8 / 28 · 逃げ道
路地でさよが子どもに目線を合わせる。子どもは父親と離れた場所を指すが、煙で道が見えない。
9 / 28 · 逃げ道
さよが子どもを連れて煙の路地を抜ける。仁が倒れた荷を避ける道を示し、灯りで段差を照らす。

煙の路地

10 / 28 · 煙の路地
戸が……動かない! 戸の前に、何か倒れてる。 その桶! 退ければ開く!
11 / 28 · 煙の路地
道を空けるぞ。歩ける人は、こっちだ。 大丈夫。いっしょに行こう。 父ちゃん、見つけられる? 名前を知ってる。みんなに頼もう。

父を待つ

12 / 28 · 父を待つ
職人の店に着き、仁が近所の人に父親への伝言を頼む。さよが窓辺へ灯りを置き、子どもと待つ。
13 / 28 · 父を待つ
戸口で足音が止まる。煤で汚れた父親が現れ、子どもを抱きしめる。さよは安堵して灯りを見つめる。

灯りを返すまで

14 / 28 · 灯りを返すまで
近所の人が、教えてくれた。 会えて、よかった。 ありがとう。二人とも。 無事なら、それでいい。
15 / 28 · 灯りを返すまで
箱、まだここにある。 道が落ち着いたら、届けりゃいい。 私が持っていく。 今日は少し、休んでからな。
16 / 28 · 灯りを返すまで
朝日が差し、父子が店を出る。さよが借りた灯りを仁に返す。遠くには本能寺の煙が残る。

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